【剣道の練習】素振りは意味ない?効果のあったコツも紹介

剣道の練習で素振りをする人たち 技術や体力を伸ばす方法
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素振りは剣道で最も基本的な練習です。

特に剣道を始めたての頃は、ひたすら素振り練習を繰り返し、その動きを体に覚えさせられます。

とはいえ、素振りは剣道の上達に本当に効果があるのでしょうか?

「たくさん素振りしても意味ないんじゃないの?」
「竹刀を振ってどんな効果があるの?」
「効果的な素振りのコツを知りたい}

上記のように考える人もいると思います。

そこで今回の記事では、剣道の素振りで得られる効果や、効果的な正しいやり方、素振りの種類、やりがちなミスについて分かりやすくお伝えします。

毎日素振りをしてるのになかなか剣道が上達しない人や、素振りの効果に疑問を持っている人に特におすすめの内容です。

 

剣道の素振りにはどんな効果がある?

剣道の素振りにはどんな効果がある?

素振りを続けても、剣道の上達に意味がないと思っている人も多いと思います。

しかし、竹刀を振ることで得られる効果は大きく、後々の成長に繋がると言っても過言ではありません。

それでは、下記にてその効果をお伝えしていきます。

 

筋力強化

まず1つ目は筋力の強化です。

剣道で強くなるためには、体全体をしっかりと鍛える必要がありますが、特に竹刀を振るための肩回りから背中にかけての筋力は重要になってきます。

そのため、たくさん素振りをして二の腕から肩甲骨にかけての筋力を鍛えることで、鋭い打ちができるようになるのです。

 

正しい構えと正確な振りが身に付く

次に、正しい構えと正確な振りを身に付けることができます。

正しい構えは、素振りをする際に都度同じ姿勢で構えるため自然と身に付きますし、正確な振りは、くり返し同じ動作で同じ高さに振るので、自分の思った場所に振れるようになるのです。

反復動作で体に馴染ませるようにしましょう。

 

忍耐力の向上

最後に、忍耐力の向上にも素振りは効果を発揮します。

なぜなら、単純動作の素振りを長く続けるためには、耐える力が必要不可欠だからです。

私の息子が通う道場では、学年に応じて数百本の素振りをしていて、大きな大会前には素振りを1,000本します。

途中で疲れてしっかり振れなくなる子供もいますが、何とか決められた本数を頑張っています。

忍耐力を付けることで精神的に成長し、厳しい練習にも耐えられるようになるのです。

 

ただ竹刀を振るだけだと意味がない!大きな効果を引き出す正しいやり方とは?

ただ竹刀を振るだけだと意味がない!大きな効果を引き出す正しいやり方とは?

実は素振りはやり方次第で、その効果が大きく変わってきます。

せっかくなら、できるだけ大きな効果を得られるようにしたいですよね。

下記にて、実際にうちの子が素振りの時に実践して効果のあったコツをお伝えします。

 

気持ちを入れて振る

まず、素振りをする際は気持ちを入れて行うことがとても大切です。

よく道場の練習を見ていると、これができていない子供たちが多くて残念な思いがします。

気持ちが入っていると入っていないとでは、振りの鋭さがまったく違うのです。

私としてはこれが一番大切なポイントだと思っていて、いつも息子には「気の抜けた1,000本の素振りより、気持ちの入った100本の素振りをしなさい」と口酸っぱく言っています。

1本1本の素振りに気持ちを込めてしっかり振ることで、より素振りの効果を実感することができるのです。

 

メリハリをつける

素振りの際にメリハリを付けることも意識しなくていけません。

ここで言うメリハリとは気持ちのことではなく、動作についてです。

気合を入れて全力で素振りをしていると、常に体に力を入れた状態になり、動きが硬くなってしまうことがよくあります。

竹刀を振り上げる時は力を抜き、振り下ろす瞬間だけグッと力を込めるのがコツで、そうすることでスムーズな動きができるようになるのです。

この緩急をつけるやり方は、試合にも通じる動きで、練習すれば冴え(切れ)のある打ち込みができるようになるでしょう。

 

「手の内」を意識する

打ち込む時にスナップを効かせた打ち方をすると、冴えのある打ち込みができます。これを剣道では「手の内」と言います。

初心者のうちはコツを掴むのが難しく、習得に時間が掛かるかもしれませんが、慣れてくればこの手の内を意識しながら竹刀を振ることができるようになるでしょう。

しかも、素振りをする程手首が柔らかくなり、手の内の効きもよくなってきます。

私の息子にも手の内を覚えさせたくて、習い始めの頃からずっと意識して振らせていたので、自然と手の内が出るようになりました。

 

【素振りの種類】竹刀の振り方を分かりやすく解説

【素振りの種類】竹刀の振り方を分かりやすく解説

一口に素振りと言って、いくつか種類があり目的も違います。

下記にてよく行われる素振りを3つ紹介します。

 

上下素振り

上下素振りは、竹刀が背中に付くくらい竹刀を大きく振り上げ、そのまま真っすぐ膝下辺りまで振り下ろすやり方です。

この振り方は肩回りや手首をほぐす目的もあり、できるだけ大きな動作で行います。

コツとしては、振り下ろした際にしっかりと手首が返して伸ばすといいでしょう。

 

正面素振り

素振りの中でも最も基本的なのが正面素振りです。

竹刀を振り上げ、実際の面を打つ高さまで真っすぐ振り下ろします。

真っすぐ振ることを意識するために大きく振りかぶる場合と、実際の面打ちに近づけるために小さく振りかぶるやり方があります。

最初から最後まで体が前後に傾かないように意識し、打つ瞬間は先述したようにグッと力を込めて手の内を効かせるのがコツです。

なお、振りかぶった際に左の脇が開いてしまうと剣先が右を向いてしまい、真っすぐ振ることができないため注意しましょう。

 

跳躍素振り

跳躍素振りは文字通り、ジャンプしながら打ち込む素振りです。

後ろに跳んだ際に振り上げ、前に跳んだ際に振り下ろします。

両足同時にはジャンプせず、「送り足」と言って、前に行くときは右足から、後ろに下がる時は左足から下がります。

やり方にはコツが必要で、変な癖をつけると直すのがなかなか難しいです。

まだ習いたてのうちはハードルが高いため、きちんと先生に動きを教わり、慣れるまではゆっくりやって動きを覚えましょう。

 

素振りでやりがちなミス4つ

素振りで構える様子

最後に、素振りでやりがちなミスを4つ紹介します。

まだ素振りに慣れない初心者のうちは特に注意が必要です。

体が動きを覚えるまでは、しっかりと意識するようにしましょう。

 

竹刀の重さで振る

長い時間素振りを続けていると、腕が疲れてきて力が入りづらくなることがあります。

その際、腕への負荷を減らすために竹刀の重さで竹刀を振ることがありますが、これでは素振りの意味がありません。

竹刀を振るのではなく、竹刀に振られているようになるのです。

初心者がよくやってしまう振り方で、うちの子も最初のうちは疲れるとよくこの振り方になっていました。

そのため、竹刀を振る時は腕にしっかりと力を込めて、腕の動きを意識しながら振るようにしましょう。

もし腕がきつくなってくれば、少し休んで回復してから再度振りましょう。

 

上半身と下半身の動きがバラバラ

素振りに慣れていないと、上半身と下半身の動きがバラバラになってしまうことがあります。

これでは、竹刀に力が十分に伝わっておらず、弱々しい振りになってしまいます。

上半身と下半身のタイミングを合わせて連動させることで、しっかりとした振りができるようになるのです。

 

手首が固定される

初心者の素振りでよく見かけるのが、手首が固定されたままの素振りです。

本来は竹刀を振り下ろす際に手首を返すのですが、振り上げた時の手首の角度のまま振り下ろしていて、まるで鍬で畑を耕すような動きになっています。

しかし、これは意識するだけで簡単に直せるので、手首の動きを気にしながら振るといいでしょう。

 

声が出ていない

素振りの際、大きな声を出すことは大切です。

しかし、疲れてくると自分では気付かないうちに次第に声が小さくなってしまいます。

大きな声を出すことで、力がみなぎり力強い素振りができます。

そのため、疲れた時ほどしっかりと大きな声を出して素振りをするといいでしょう。

我が家でも、息子が家で素振りをする際、大きな声を出して振らせています。

 

最後に

素振りは剣道では基本的な練習ですが、すべての基礎とも言える大事な練習でもあります。

一見地味で面白くないため、あまり意味ない練習だと捉えがちですが、正しい素振りを行っていれば、きっと後々素晴らしい効果を得ることができるでしょう。

ぜひ素振りを続けて剣道を上達させてください。

なお、下記の記事では面打ちのスピードを上げるための練習をお伝えしてます。

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