子供に剣道を習わせたい方必見!道着(剣道着)と袴を準備する際のポイントを解説

道着・袴を準備するポイント 子供の剣道の始め方

子供に剣道を習わせようと思った時、最初は何から始めていいかよく分からないなんてお悩みありませんか?

私も剣道未経験者なので、子供が剣道を始める時は何から手を付けていいのかさっぱり分からず、あれこれネットで調べていました。でも、詳しくまとめたサイトがなく、準備不足のまま道場に通い始めてしまい、先生や他の保護者にかなり迷惑をかけたのを覚えています…

そのため、今回剣道のことが詳しくなくても始められるポイントを解説していきたいと思います。

特に、道着(剣道着)と袴を準備する際のポイントを詳しくお伝えするので、よかったら参考にしてみてください。

 

子供に剣道を習わせたい時に知っておきたいこと!

知っておきたい剣道のこと

まず、剣道を始める前に知っておきたいことをまとめてみました。

いざ剣道をはじめて見たけどこんなはずじゃなかった…なんてことにならないよう、剣道が自分に合っているのか確認しておきましょう。

 

どんな道具が必要?

剣道をする上で最低限必要な道具を下記にあげてみました。

  • 道着、袴
  • 防具(面、胴、小手、垂れ)
  • 垂れネーム
  • 面タオル(てぬぐい)
  • 竹刀
  • つば、つば止め
  • 防具袋、竹刀袋

子供と大人で違う道具は特にありません。サイズが変わるくらいです。

他にも補助的な道具や、練習に使う道具などいろいろありますが、とりあえずこれらを揃えておけば大丈夫でしょう。

さらに、習いたての時は道着と袴を着て、竹刀1本あれば十分なくらいですし、道場によっては竹刀すら振らせてもらえないかもしれません。

私の子供が通っている道場では、最初は声出しをしたり、すり足の稽古から始めます。

次のステップでも、手刀(てがたな)と言って竹刀を持たない構えで、振る格好をして基本の型を身に付けていきます。

それらをマスターしていき、初めて竹刀を持ったり、防具を付けたりが始まります。

 

始める時の費用の目安

剣道を始める時の費用も、いくらくらいかかるのか気になりませんか?

道具の値段はけっこうピンキリなので、小学生の初心者向けの道具で揃えた場合ですが、すごくざっくりで8万円~9万円くらいはかかります。

目安ではありますが、一番値段が張るのが防具代で5万円くらい。他には、道着と袴セットで1万円くらい、防具袋と竹刀袋合わせて、安いものなら1万円弱くらいです。

竹刀もまとめて買うと、1本1,500円くらいで練習用のものが買えます。

ただし、これらの道具はお下がりをもらえる場合もあるので、購入する前に道場に聞いてみるといいでしょう。

 

練習の頻度

練習の頻度もチェックしておきたいポイントではないでしょうか?ただし、練習の頻度は道場によってまちまちです。

例えば、私の子供が通っている道場では、基本週4日です。

私の知っているところでは、大体週3日の道場が多いですし、スポーツ少年団の場合週に1~2日くらいと聞きます。

加えて、週末や祝日には試合や練成会(練習試合のようなもの)が行われる場合があります。

これも道場によってまったく違います。月に1回程度のところもあれば、毎週のように何かしら参加しているところもあります。

 

道着と袴を準備!経験者が教える選び方のコツ

道着と袴の選び方

それでは、次に道着と袴についてお伝えしていきます。

剣道をする上で必ず必要なのが、道着(剣道着)です。スポーツでユニフォームを着るように、剣道では稽古でも試合でも道着と袴を身に付けて行います。

ちなみに、上から着るのが道着で、下に履くのが袴です(私は最初それすら知りませんでした…)

どういったものがあるか知って、自分に合ったものを選びましょう。

 

道着と袴にはどんな素材がある?

道着と袴は、素材の違いで種類が分けられます。一般的には、綿とジャージの2種類が広く使われています。

さらに、袴についてはテトロン製のものも多いです。

それぞれの生地にはメリットとデメリットがあり、機能面でかなり違いがあります。

きちんと生地の違いを理解して、自分にあったものを準備するようにしましょう。

 

綿道着・綿袴

綿の道着や袴の一番の特徴は、ズバリ見た目がきれいで強そうに見えること。生地がしっかりしているので型崩れしにくく、重厚感があります。

先生はもちろん、高校生以上なら大体綿の道着と袴を着用しますし、試合や審査のようなここ一番の場面では、小学生でもよく身に付けています。

また、生地が分厚いので衝撃を吸収しやすく、特に綿道着で裏地がついたものはより頑丈で、けがの防止に向いています。

ただし、デメリットもたくさんあって、最大のデメリットは藍染めしているので洗濯機が使えないこと。

以前、私の知り合いがうっかり洗濯機で洗ったことがありました。色は薄くなるし、他の洗濯物に色移りして青くなるし大変だったそうです。

色落ちがひどくなると最悪の場合、色を入れ直す必要が出てきます。

私の子供も試合用に一着準備していますが、その話を聞いたので一度も洗濯機で洗ったことはありません。

ただし、使った後は消臭剤をいっぱいかけて、一日中天日干しにしていますが、どうしても臭いは残ってしまいます。

他にも、綿の生地は熱がこもって夏は暑かったり、ゴワゴワして動きづらかったりなどのデメリットがあります。

綿の袴に関しては、シワになりやすいのでアイロンが必要でお手入れも大変です。

 

ジャージ道着・ジャージ袴・テトロン袴

一方、ジャージの道着や袴は綿と比べて、特徴が正反対と言えます。

生地が柔らかいため、どうしても安っぽく見た目がイマイチなのが一番のデメリットです。剣道では、ビジっとしたかっこいい着装も意識したい点なので、ジャージを好まない人もいます。

ただし、最近のジャージ道着やジャージ袴は、大分綿に似せて作られています。

さらに、袴のひだも縫われていることが多いので見た目もきれいですし、くり返し洗ってもとれません。そのため、近くで見ないとジャージだと気付かれにくくなってきました。

逆にメリットとしては、洗濯機で洗えること。

夏場は特に稽古で汗をいっぱいかくので、洗濯機が使えるかは重要なポイントです。

また、シワができにくいので手間がかからないことや、生地が薄いので動きやすく夏場は涼しいというのもジャージのいいところです。

なお、袴ではテトロン製のものも人気があります。

ジャージに比べると、同じような見た目ですが通気性やシワのできにくさで若干劣ります。さらに、軽くて少しはだけやすいのも難点です。

ただし、洗濯機が使えること、軽いため動きやすいこと、値段が安めというのがテトロン袴のメリットです。

このようにそれぞれの特徴を比べてみると、見た目重視なら綿、実用性重視ならジャージやテトロンということになります。

試合では綿、稽古ではジャージやテトロンと言う風に使い分けるといいのではないでしょうか。

とはいえ、まだ剣道はじめたての時は試合に出ることもないので、綿の道着や袴はまだ準備する必要はないでしょう。

 

子供の剣道は道着や袴の色に決まりはある?

子供の道着と袴の色

普通剣道と言ったら、上下紺色の姿を想像するのではないでしょうか?

でも、実際には白色の道着や袴もよく見かけますし、黒色の袴もあります。柄の入った派手な道着もあります。

では、道着や袴を身に付けるのに、何か色の決まりはあるのでしょうか?

結論から言うと、実は剣道の道着、袴の色に決まりはありません。男女や年齢など関係なく、もちろん級や段も関係なく紺色でも白色でも好きなものが着用できます。

ただし、一般的には白色より紺色を着る人が多いので、購入するときは紺色の方が種類が豊富でいろいろと選べます。

そのため、道場でとくに決まりがなければ紺色を選ぶといいでしょう。

なお、試合では通常チームで統一した色の道着、袴を身に付けます。男子や男女混合の場合、上下紺色が多いですし、女子だけだと上下白色のチームを見かけることがよくあります。

また、一色だけでなく、上が白色で下が紺色、もしくは上が白色で下が黒の組み合わせもたまに見かけます。逆に、袴のみが白色のチームは今まで見たことがありません。

ちなみに、有名な小学生の強豪チームだと千葉県の鬼高剣友会や岡山県の福田道場が上下とも白色ですし、福岡県の如水館は上が白色で下が紺色です。

大会で見かけると、周りがほとんど紺色の上下なので、とても目立ってかっこいいです。

私の子供の通っている道場の場合、練習では特に指定がないので、紺色以外にも白色の道着を着ている子供も何人かいます。試合の時は上下紺色で、女子単独の場合、上が白色で下が紺色の決まりがあります。

また、よく道着の下にシャツなどを着ていいのか気にされる人がいますが、これも特に決まりはありません。冬場は防寒のために、厚手のシャツを着る子供もいます。

ただし、道着は袖がひじの下あたりまでなので、長袖シャツはNGです。

また、襟元からシャツが見えるのは見た目が悪く、特に試合ではやめた方がいいです。もし着る場合は、首元が開いたシャツだったり、せめて道着と同じ色のシャツを着ることをおすすめします。

 

子供の道着や袴を安く揃えるコツ

安く揃えるコツ

子供の成長に合わせて道着と袴は買い換えていく必要があるため、かなりの枚数を購入することになります。

私の子供の場合、大体1年に1回くらいの割合で買い換えてきました。しかも洗い替えもいるので、2~3着ほどまとめて道着と袴を一緒に買いました。

きちんと計算したことはないですが、道着と袴だけでも今までかなりの金額を使ったんです。

そのため、購入する際は少しでもお得になるよう工夫しながら買った方がいいでしょう。下記にて、道着と袴を安く揃えるためのポイントを紹介しますね。

 

セット購入

道着と袴を購入する際、それぞればらばらじゃなくセットで買った方がお得です。しかもセット品なら上下同じメーカーなので、揃っていて見た目もかっこいいです。

ただし、セットで購入する場合の注意点として、サイズ表はしっかりと見ておいた方がいいでしょう。同じ推奨身長でも、子供の体格によっては道着と袴でサイズが合わないことがあります。

以前、推奨身長が同じ道着と袴をセットで購入したことがありましたが、私の子供はけっこう細身なので、袴はピッタリでしたが道着は大分大きかったです。

道着、袴それぞれに細かいサイズ表があるので、きちんと採寸して決めるようにしましょう。

特に袴は気をつけてください。丈が短すぎて足首まで見えるとすごくかっこ悪いですし、逆に長すぎるとずってしまい転ぶ危険性があります。たまに子供の成長をみこして少し大きめのサイズのものを買う人がいますが、やめた方がいいでしょう。

 

中古で購入

中古で買うのも出費を抑えるいい方法です。

メルカリやヤフオクなどのオークションサイトで古着が販売されています。特にメルカリは出品数も多いので、自分の希望に近いものを見つけやすいです。

また、人が一度着たものはちょっと…と言う方でも、未使用品や新品も売られているので安心してください。お店で新品で買うよりも安く買えるので、とくにこだわりがなければおすすめです。

ただし、名入れなどの刺しゅうはもちろんできません。

 

お下がりをもらう

買い換えて、いらなくなった道着や袴をもらうのもおすすめです。

道着も袴もかなり丈夫に作られているので、簡単には破れたり、ボロボロになったりはしません。お下がりでも十分に使うことができます。

私も他の保護者から道着や袴をたくさんもらいましたが、私の子供で4人目になる古いお下がりの道着を持っています。さすがに少し色あせやほころびがありますが、それでもまだまだ十分着れています。この道着も捨てるのはもったいないので、たぶん誰か5人目に渡すことになるでしょう。

なお、お下がりの中には名前が刺しゅうされたものもあります。道着なら刺しゅうの部分が袴の中に入るので隠れますが、袴の方は背面に刺しゅうされるので、どうしても見えてしまいます。

名前の書かれた垂れネームと違う名前なので、「この子お下がりを着ているな」っていうのがバレバレです。そのため、そういう袴は稽古用として使うのがおすすめです。

 

最後に

剣道を始める前は何も分からず不安なものです。私も子供が始めた時は、全く知識がなかったので本当に大変だったのを覚えています。

でも、今回お伝えしたことを参考にしてもらえば問題ありません。

特に道着と袴については、他の道具と違って必ず最初から必要になってきます。生地の特徴、色の違い、安く買うためのコツを事前にしっかりと理解して、準備に活かしてください。

剣道は子供だけでなく、見ている大人も一緒になって熱くなり、楽しめるスポーツです。始めれば、きっと親子で夢中になれることでしょう。

これから充実した剣道ライフを送られることを願っています。