子供の剣道の試合を見ていて、「もっと相手の動きに素早く反応してほしい」って、思うことありませんか?
剣道はただ技術があるだけじゃなく、反射神経のよさも強くなるための要素です。
相手の動きにいかに素早く反応して、攻撃や守りに結びつけられるかが重要といえます。
私の息子も、最初の頃は相手の動きについていけず、何度も悔しそうにしていました。
私も「もっと早く反応できれば勝てたのに…」ってよく試合後に思ってましたね。
そこで、反射神経を鍛えるために家でもできるトレーニングをいろいろと試してみたんです。
今回は、反射神経トレーニングで得られるメリット、実際に我が家でやってきたトレーニングの方法、反射神経がよくなって試合で変わったことについてお伝えします。
家庭でも無理なくできる簡単な方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
反射神経トレーニングで得られる剣道での3つのメリット
まず初めに、反射神経トレーニングで得られるメリットを3つお伝えします。
私が息子とやって、実際に剣道で効果が実感できたものです。
メリット1: 攻撃のスピードが上がる
反射神経が鍛えられると、試合中に相手の動きに対して素早く反応できるようになります。
動き出しの時など相手に隙ができた瞬間に打ち込めるのです。
私の息子は、以前よく相手が動き出すのを見てから、「よし、打とう」と動いていたので、いつもひとテンポ遅れてしまってました。
実際に打つ頃にはもう相手に防御されているというパターンばかりで、子供自身もすごく悔しがっていました。
でも、自宅で反射神経を鍛えるトレーニングを続けるうちに、少しずつですが試合中の動きが変わってきました。
相手の動きに対する反応が早くなり、攻撃スピードが格段に速くなって1本が決まりやすくなったんです。
攻撃のスピードが上がると、相手は怖くて守ろうとするので試合の流れが一気に自分のペースになります。
これが、反射神経を鍛えることの最大のメリットだと思います。
メリット2: 攻撃に対する反応スピードが向上
剣道では、防御も非常に大切です。
相手がどこを狙ってくるかを瞬時に察知して、それにどう対応するかで勝負が決まることも多いです。
反射神経が鍛えられると、相手の攻撃に対しても素早く反応できるようになります。
私の息子も、打ち込みの早い相手にはどうしても対応が遅れて打たれることが多かったんですが、反射神経トレーニングをすることで、相手の攻撃に自然と体が反応するようになり、防御が格段に上達しました。
フェイントをかけられても、素早く反応できるようになったんです。
相手の攻撃に素早く反応できるようになると、次にカウンターで攻撃に転じることもできるので、試合での展開が大きく変わってきます。
防御がしっかりできるようになると、自信を持って試合ができるようになるでしょう。
メリット3: 集中力が強化される
反射神経を鍛えるトレーニングを続けていくと、自然と集中力も高まってきます。
これは意外な効果でした。
特に、動体視力を鍛えるトレーニングでは、ずっと目を凝らして見続けるんですが、息子の表情を見ていると集中力が高まっているのを感じられるんです。
試合でも、相手の動きを集中して見極めながら、「次はどこを狙ってくるか」を予測する力がついてきました。
小学生の試合は2分間ありますが、最後まで集中力を切らさないのはとても重要です。
集中力はなかなか鍛えるのが難しいですが、試合では大きな武器になります。
自宅で簡単にできる反射神経トレーニング法4選
剣道の反射神経を鍛えるために、我が家で実際にやっているトレーニングを4つ紹介します。
どれも簡単に自宅でできるものなので、ぜひ参考にしてみてください。
タオルキャッチで瞬間的な反応を鍛える
最初に紹介するのは、タオルキャッチです。
椅子の上に立ってタオルを落とします。キャッチする人は手を体の後ろで組んで起き、タオルが床に落ちる前に素早くキャッチします。
このトレーニングのポイントは、落とすタイミングを変えることです。
最初は「そんなの簡単だよ」と言っていた息子も、いざやってみると結構難しくて驚いていました。
ただ、慣れると段々反応が早くなってくるので、椅子から降りて高さを変えてもいいでしょう。
タオルキャッチは、家の中でもスペースを取らずにできるので、気軽に続けられるのが良いところです。
動体視力を鍛える「視線追従トレーニング」
これは、動くものを目で追うことで動体視力と反応速度を鍛える練習です。
我が家では、棒の先にボールを紐で結び付けて、それを振り回しながら目で追いかける練習をしています。
回すスピードを変えたり、時々逆回しにしてもいいでしょう。
ポイントとしては、頭は動かさずに目だけでボールを追うことです。
目を鍛えると、相手の剣道の試合での小さな動きにも反応しやすくなります。
最近は、練習中に音楽をかけながらやっていますが、おかげで長くやっても飽きないです。
息子はこの練習を始めてから、剣道の試合で「相手の動きを捉えやすくなった」と言っています。
テレビのCMを使って楽しみながらできるトレーニング
これは家族みんなでくつろぎながらできるトレーニングです。
どちらか片方の手をグー、反対の手をパーにしておきます。
それで、テレビのCMの中で場面が変わるたびに、そのグーとパーを反対にするのです。
CMによっては、場面が小刻みに変わるものや全然変わらないものなど様々で、集中して見続ける必要があります。
せいぜい3分程度ですが、真剣にやるとけっこう大変です。
家族でゆっくりしているちょっとした時間でも、トレーニングに当てることが出きます。
風船が地面に付かないようにするトレーニング
風船を使って、空中に浮かせたまま落ちないように叩き続ける練習です。
風船は2個使いますが、落ちるタイミングをずらすため、空気がパンパンのものと空気が少なめのものを使います。
制限時間は30秒ですが、少しずつ伸ばしてもいいです。
息子が小さい時から遊び感覚でやってましたが、ゲームのようで息子はこのトレーニングがお気に入りです。
よくリクエストがあるので、1番しているトレーニングです。
また、このトレーニングでは反射神経と合わせて瞬発力や状況判断力も養われます。
このトレーニングを初めてから、息子の反射神経アップと体のキレがすごく感じられます。
大会前によく行っています。
反射神経がアップして試合で変わったこと
反射神経を鍛えたことで、息子の剣道のスタイルが変わりました。
それまでは、積極的に自分から打ち込むことが多かったのですが、段々と相手の出鼻を狙うようになったんです。
剣道では攻撃をする際に隙ができるので、そこを狙う「応じ技」というものがありますが、反射神経がよくなってからは、動きが遅れることが減ったのでこの応じ技を多用するようになりました。
特に多いのが「出小手」です。
相手が面を打ってくる瞬間に、隙ができた小手をよく狙っています。
ただ、本来は反射神経だけでは不十分で、相手の動きを予測する力も必要なんですが、反射神経が良くなり自信がついたようで動き出しがすごく早くなりました。
出鼻を狙えるようになったことで、一つの攻撃パターンができた上に、相手も警戒して攻めてこなくなったのです。
反射神経を鍛えたことで、息子の剣道のレベルが一段あがったように感じました。
最後に
反射神経はすぐには身に付けることが難しいので、毎日のコツコツとした積み重ねが大切です。
日常生活の合間に少しずつ取り入れていくといいでしょう。
また、本人のやる気も重要なので、負担にならないようやりすぎないようにしたり、内容を変化させたり工夫も必要です。
トレーニング中に音楽を流したり、ゲーム要素を取り入れたりするのもいいでしょう。
今回我が家で行っている反射神経トレーニングを4つ紹介したので、興味があるものがあればぜひ実践してみて下さい。
なお、下記の記事では、我が家で効果があった体幹を鍛えるトレーニング方法を紹介しています。
よかったらご覧ください。