剣道に向いてる子供はどんな性格の子?性格別の対処方法も解説!

剣道に向いてる子供はどんな性格の子?性格別の対処方法も解説! 子供の剣道で身につくこと

自分の子供が剣道に向いている性格なのか、親なら気になりますよね?

「剣道は好きだけど、性格は向いているのかな?」
「なかなか強くなれないのは性格のせい?」
「剣道に向かない性格かも?どうすれば上達するの?」

剣道は運動神経や技の良し悪しだけではなく、性格も大きく影響します。

私も約10年ほど剣道に関わってきましたが、強い子供は共通した性格も持っているものです。

そこで今回は、剣道に向いている子供の性格や、向いていない性格別の対処方法について解説します。

あくまで私の今までの経験に基づいた個人的な考えですので、みなさんに必ず当てはまるとは言えませんが、少しでも参考になれば幸いです。

 

剣道に向いている性格はこれ!伸びる子供に共通する性格

剣道に向いている性格はこれ!伸びる子供に共通する性格

まずは、剣道に向いている子供の性格とその理由をお伝えします。

この性格を持っている子供は剣道向きの性格と言え、上達がとても早いです。

下記にて6通りの性格を紹介します。

 

負けん気が強い

スポーツにおいて負けん気が強いことはとても重要ですが、特に1対1で戦う剣道においてはなおさらと言えます。

試合中は誰かに助けてもらうことはできないため、勝ち負けは自分次第です。

そのため、「何がなんでも勝つ」という強い気持ちで挑まなくてはいけません。

また、負けん気の強い子供はどんどん攻めていきますが、剣道では積極的に攻めている方が試合を有利に運べます。

なぜなら、相手にプッシャーを掛け続けることができますし、相手は攻め手が限られてしまうからです。

攻めることが防御にも繋がります。

さらに、審判に対する印象がいいのも有利になるのもよいポイントです。

 

素直

剣道は、他のスポーツと比べて先生の立場が強い傾向にあり、先生と子供は師弟関係のような感じがあります。

私の知っている道場では、先生がとても厳格な人で、教えるというよりは子供が教えを乞うという雰囲気です。

しかし、先生は厳しいだけではなく、考えた上でその子供に必要なアドバイスをしてくれます。

そのため、きつい言い方をされたり、耳の痛いことを言われるかもしれませんが、成長するためには素直に聞く姿勢が大切です。

自分のことを思って言ってくれていると素直に受け止めるができる子供ほど、後からその成果が表れ強くなってきます。

 

肝が据わっている

肝が据わっている子供も強いです。

例えば、剣道の試合では違う学年の子供と当たることもあり、全然体格の違う大きな相手と戦う場面もあります。

普通の子供なら臆して消極的になり防戦一方になりがちなのですが、肝が据わっている子供は気にせずいつも通りの動きができます。

また、大会で勝ち進んで注目を浴びると次第に緊張して動きが悪くなる子供もよく見かけますが、中には全く緊張しない図太い子供もいます。

そういう子供は逆に大舞台の高揚感で強くなる事さえあります。

 

協調性が高い

基本的に剣道は個人で戦いますが、チームとしての仲間意識がとても大切なスポーツと言えます。

なぜなら、切磋琢磨してお互い競い合う中でも、厳しい稽古を耐え抜くためにみんなで励まし合ったり、助け合ったりすることも重要だからです。

そのため、協調性が高い子供はみんなから頼られ、先生からもチームのために重要な選手だと認識されます。

また、よく剣道の大会では、仲間の選手が大きな声で声援を送ったり、手を叩いて応援をしています。

そういう選手は周りにパワーを与えますが、反対に自分も周りから応援されパワーを受け取っているのです。

 

好奇心が旺盛

剣道の技は小中学生なら面、胴、小手ですが、それぞれに引き技や応じ技、合わせ技などがあり、バリエーションは豊富です。

好奇心旺盛な子供はいろんな技に興味を持つため、小さいうちから積極的にチャレンジします。

「逆胴」や「面返し胴」などかっこいい技は人気で、小さいうちはあまり決まりませんが、それでもどんどん打つ子もいます。

そして、そうやって打っているうちに次第に決まるようになり、技の豊富さで試合に勝てるようになるのです。

一方、1、2個くらいの技ばかりを出す子供の場合、低学年のうちは通用しても、高学年になってくると読まれてしまい、かなり厳しくなってしまいます。

私の知り合いで低学年の時に「面」ばかりを打つ子がいましたが、やはり高学年になると手詰まりになり伸び悩んでいました。

積極的に剣道に取り組み、いろんな技に挑戦する好奇心はとても大事と言えるでしょう。

 

運動が好き

「好きこそものの上手なれ」いいますが、剣道に限らずスポーツで伸びるためには運動好きと言う要素は欠かせません。

なぜなら、吸収速度が全く違うからです。

嫌々体を動かしている場合、どうしても上達することよりも楽な方に考えがいきがちで消極的になります。

一方、運動が好きな子供は体を動かすこと自体が楽しいので積極的です。

また、先生の指導が厳しかったり、教わる内容が難しかったりしても、前向きにとらえることができへこたれません。

 

どんな子供でも剣道が伸びる!性格別の対処法を紹介

どんな子供でも剣道が伸びる!性格別の対処法を紹介

剣道に向いている子供の性格をお伝えしましたが、逆に剣道に向かない性格を持った子供たちもいます。

しかし、どんな性格の子供でも適切な指導をすることで次第に変化し、剣道が上達していくものです。

下記にて、剣道に向かないいくつかの性格とその対処方法を解説します。

 

臆病

剣道において臆病な性格はかなり致命的と言えます。

剣道では頑丈な防具を付けますが防具越しに衝撃は伝わりますし、防具以外の場所を打たれることもあり、かなり痛いです。

そのため、臆病な子供はできるだけ打たれないように守り中心の消極的な剣道をしてしまいます。

これでは、相手に一方的にやられてしまいますし上達もしません。

では、どう対処したらいいのでしょうか。

一番いい対処方法は、試合形式の実践的な練習でたくさん技を打たれて慣れさせることです。

打たれないことにはどういった痛みか分からず、不安になり怖くなってしまいます。

しかし、いろんな技を受けておくことで、打たれる場所や痛みの上限が分かりその不安が解消されるのです。

臆病な子供でも予想ができれば恐怖が和らぎます。

時間は掛かるかもしれませんが、早いうちに克服するよにしましょう。

 

ネガティブ

ネガティブな性格は、剣道をする上で好ましいとは言えません。

とはいえ「ポジティブな考えをしよう」と口で言っても変わるものではないです。

そのため、練習において成功体験を積み重ねることで、自己評価を上げさせるといいでしょう。

子供のできそうなもので、なおかつ本人が納得するものを毎回練習で目標にし達成するようにするのです。

そうすることで、子供は自分でもできるという手ごたえを感じ、自信をつけることができるようになります。

また、練習後の子供への親の声掛けも大切です。

私は自分の子供に、その日の練習でよかったところや、練習を頑張ってやり切ったこと自体を褒めるようにしています。

親からポジティブな声を掛けてもらうことで、きつかった剣道の練習が良いイメージに代わり、さらに練習で成長できていると認識でき、練習にも前向きに取り組めるようになります。

 

運動が嫌い

子供が運動嫌いだけど、剣道を習わせたいお父さんお母さんもいると思います。

そういう場合は、強い剣道の道場ではなく、楽しく剣道を教えていたり礼節を身に付けることを重視したところに入部するといいでしょう。

剣道の強豪道場は練習がとてもハードで、運動が嫌いな子供がそこで剣道を続けることはとてもつらいものになってしまいます。

そのため、練習が厳しくない道場で友達を作って楽しく剣道を学ぶのもいい方法です。

私の知っている道場にも、剣道の練習以外にドッチボールや鬼ごっこをしたり、バーベキューをしたり和気あいあいとやっているところがあります。

どうしても子供に剣道を強くなってもらいたいのでなければ、そういった方法もいいのではないでしょうか。

 

自己中心的

自己中心的で、相手のことを思いやることが苦手な子供も剣道には向かないため、対処が必要になります。

なぜなら、剣道には相手を思いやり感謝する気持ちを育むという目的があるからです。

例えば、剣道の試合でガッツポーズをすることは、自身の嬉しい気持ちを表現するあまり、相手への思いやりに欠ける行為として禁止されています。

実際に剣道の試合で、1本取った直後ガッツポーズをしたことで、1本が取り消されたケースもあります。

1本を取れて嬉しい気持ちも確かに分かりますが、自分だけでなく相手がいるおかげで試合ができていることを感謝し、礼を尽くさなければいけないのです。

ただし、自己中心的な性格を改善すると言っても、何か具体的に対処する必要はなく、剣道を続けることで改善が見込まれます。

自分のことより相手のことを思う精神が剣道では重要なため、先生から常日頃口酸っぱく指導されます。

そのため、自己中心的な子供でも、長く教わっているうちに、次第にこの考え方が身に付き、相手に感謝の気持ちが持てるようになるのです。

 

最後に

剣道に向いている性格もあれば、あまり向いていない性格もあり、上達に大いに関係してきます。

しかしながら、誰でも性格は一辺倒というわけではありません。

向いている面も向いてない面も両方持ち合わせている場合もあります。

そのため、伸ばすべきところや改善すべきところをきちんと見極めるようにしましょう。

子供のうちは周りの環境や教わったことに影響を受けやすいので、早い段階からサポートを心がけてみてください。