子供の剣道をもっと強くしたいと思ったら、やっぱり「面打ちのスピードを上げたい」って考えますよね。
実際、面が速いと試合ではかなり有利になります。
我が家では、子供が小さいころから家で面打ちの練習をずっと続けてきました。
毎日コツコツ続けるうちにだんだん速くなっていき、今では面は息子の一番の得意技です。
この記事では、面打ちスピードを上げるための大切なポイント、練習に必要な家庭での環境づくり、実際に我が家で行ってきた練習方法を紹介しています。
私と同じように子供の剣道に取り組むお父さんお母さんに、少しでも参考になればと思います。
剣道の面打ちスピードを上げるために大切な3つのポイント
面打ちのスピードを上げるためには、まずは基本となる3つのポイントをしっかりと意識することが大切です。
練習する前にまずは下記のポイントを覚えておきましょう。
正しいフォームを身につける
最も大切なのは、正しいフォームを身に付けることです。
剣道に慣れてくると自己流になってしまう子がいますが、息子もまさにそうでした。
とにかく速く打とうという気持ちから、腕に力が入った前傾姿勢の面打ちになってしまい、なかなか試合で面が決まらなくなってきたのです。
そのため、道場の先生に「まずは腕に頼るんじゃなくて、体全体を使って打つことを意識しなさい」と指摘されました。
最初は動きがぎこちなくてスムーズに打てなかったんですが、毎日少しずつ繰り返しているうちに、自然な姿勢で打てるようになり、それに合わせて面打ちの練習の成果が出てきたんです。
フォームが整ってないといくら面打ちの練習をしても行き詰まってしまいます。
まずはきちんと正しいフォームを身に付けるようにしましょう。
足腰を鍛える
面打ちのスピードを上げるためには、体全体をしっかりと使えるようにすることが大切ですが、そのためには足腰を鍛える必要があります。
私の息子も、体全体で打つようになってからは面のスピードが上がりましたが、足腰が弱かったため初めはバランスが崩れてしまうことが多かったです。
そのため、素振りの前に足腰を鍛えるトレーニングを取り入れることにしました。
足腰の鍛錬はきついので息子は嫌がってましたが、続けているうちに少しずつ打ち込みが安定してきて、さらにスピードがアップしたんです。
竹刀を振ることに意識が向いて腕からいっていた打ち込みが、段々足から出るようになりバランスが崩れることが無くなってきました。
呼吸を意識する
面打ちをする時の呼吸の仕方も、意外と大事なんです。
練習の時、私の息子は打つ瞬間に息を止めてしまっていたため、僅かに動き出しが遅くなっていました。
剣道の試合ではいつ打ち込めるタイミングが来るか分からないので、息を止めるほんのわずかな時間も致命的です。
しかも、息を止めることで体が固くなったり、打ち込みを相手に悟られたりするので、いいことはありません。
実際、息子も相手の呼吸を見て、打ってくるタイミングを計っていたようで、このことに気付いてからは息を止めないように意識して面打ちをしています。
吸ったり吐いたり、自然な呼吸の中でいつでも打ち込めるようにすることが大切です。
面打ち練習に必要な家庭での環境作り
自宅で剣道の練習をするなら、子供が気兼ねなくできるような環境作りが大切です。
我が家で行っている方法を紹介します。
練習スペースを作る
我が家では、最初リビングで練習していたんですが、どうしてもテーブルにぶつかったり、振り上げた竹刀が天井に当たったりして動きが制限されていました。
特に面打ちの練習は、打った後の姿勢(残心)もいるので広いスペースが必要です。
我が家のリビングは狭くて天井も低いので、雨でも大丈夫なように車庫を整理して、面打ちができる広めのスペースを確保しました。
さらに、練習する時は地面にシートを敷いて、足元が安定するように工夫したんです。
おかげで、スペースを気にすることなく思いっきり面打ちができるようになりました。
自宅で練習するならある程度の広いスペースや工夫は必要です。
もしリビングで練習するなら、家具を動かして広くしたり、天井に竹刀が当たるなら、短くて重い素振り専用の竹刀を準備するなど工夫してみてください。
毎日の練習時間を確保する
自宅で練習するなら、きちんと時間を決めて行うといいでしょう。
道場で練習した後にするのなら、子供も相当疲れています。
我が家でも最初の頃は、「疲れたから今日はやらない」と言って、なかなか家での練習が続かなかったんです。
無理やりやらせると逆効果だし剣道が嫌になるかもしれないと思い、子供と一緒にスケジュールを組んで、毎日決まった時間に少しだけでもいいから練習するようにしました。
短い時間でも習慣化することができれば、やらされてる感が無くなり、親がいない時でも自分から自然と練習するようになるでしょう。
子供の面打ちのスピードが速くなった我が家の練習方法
では、実際にどうやって面打ちのスピードを上げたか、具体的な練習法をいくつか紹介します。
我が家では効果があった方法です。ぜひ試してみてください。
500本素振り
我が家では、大きな大会が近づくと500本素振りをしています。
たくさん素振りをすることで、竹刀を振る動きに体を慣れさせたり、正しいフォームを覚えさせるためです。
でも、ただ闇雲に振るのではなく1本1本気持ちを入れて、速く振ることを意識しながら振ります。
あまり振りかぶりすぎず、頭上から振り下ろすとより実践に近い素振りになっていいでしょう。
我が家では500本は連続じゃなく100本ずつで行ってますが、最初のうちはきついので50本ずつくらいでもいいと思います。
ポイントとしては、腕が疲れてダラダラした素振りにならないよう、全力で触れる本数で区切り、しっかり休憩を入れながら500本をやり切ることです。
私の息子はこの500本素振りをすると、数日間は腕が疲れてきついと言ってますが、次第に慣れてきて動きにキレが出てきます。
伸びのある面が打てるようになるので、大会前の最後の追い込み練習としておすすめです。
でも、あまりやりすぎて大会に影響が出てもいけないので、本数は子供に負荷が掛かりすぎないように調整しましょう。
重りを付けた竹刀を振る
素振り用の脱着可能な重りが売られていて、我が家ではいつもそれを付けて素振りをしています。
素振りで使う腕の筋力を鍛えるためです。
重りは取り付ける場所を変えれるので、最初は根本辺りにして軽い負荷から始め、段々竹刀の先の方に移動していきます。
最初から竹刀の先に付けると重すぎて腕を痛める恐れがあるのと、素振りに変な癖が付くかもしれないので徐々に慣らしていきましょう。
毎日この素振りをしていると、普段使っている竹刀が軽く感じられるようになります。
息子も、「棒切れを振ってるみたい」と言って素早く振れるようになりました。
また、重りがなくてもいつもより長い竹刀を使うことで腕に負荷をかけることができます。
ただ、負荷のかけすぎには気を付けてください。
竹刀を持たずに素振り
素振りと言ったら、竹刀を持ってするものですが、我が家では足さばきを身に付けるために、竹刀なしで素振りをしています。
足さばきを身に付けることで、速くて伸びのある面が打てるようになるんです。
息子は以前、面を打つ時に手打ちになる癖があり、飛距離の短い軽い面を打っていました。
剣道経験の浅い人によくある打ち方です。
パッと見た感じは速そうに見えるんですが、打つタイミングと左足の引き付けができてないので、どうしても威力のない面になってしまいます。
そこで足に意識を集中させるために、竹刀を持たずに素振り練習を始めたんです。
最初は竹刀の重さがないのでやりにくそうでしたが、慣れてくると足の動きがスムーズになってきて手の動きと合うようになりました。
左足の引き付けも上手になったので、面が伸びて到達スピードが格段に上がったんです。
最後に
面打ちは剣道の攻撃の基本です。
速い面が打てるようになれば1本になる確率は上がりますし、他の技も活きてきます。
そのため、剣道で強くなるためには面打ちのスピードを上げるのが、一番効率的な方法と言えるでしょう。
私の息子も、この面打ちを徹底的にやってきたおかげで、剣道が上達しました。
面打ちは家でも手軽にできる練習です。
今回紹介した方法を試してみて、面のスピードアップを目指してみてください。
なお、素振りの効果や基本について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。