子供の剣道の試合を見ていると、相手に当たり負けすることはありませんか?
私の息子は、小さい時から細身で体がひょろっとしていたので、同じくらいの身長の子と試合をしてもよく押されて倒されることがありました。
剣道は力だけじゃないことは知ってましたが、やっぱりある程度の強さがないと不利になってしまうんです。
そこで、我が家では体幹トレーニングを始めました。
これが予想以上に効いて、結果的に息子の試合での動きがガラッと変わったんです。
今回は、体幹強化の剣道でのメリット、実際に我が家で行っている体幹トレーニング法、子供が楽しく続けるための習慣化の方法をお伝えします。
特に、トレーニング法は家庭でもできる簡単なものなので、よかったら参考にしてみてください。
体幹を鍛えて実感した剣道でのメリット
剣道って一見すると腕の力とか、素早さが大事に思えますよね。
でも、強くなるためには体幹も重要なポイントです。
我が家では、道場の稽古の後に自宅で少しずつ体幹をトレーニングをしてきましたが、おかげでいろんな効果を実感できました。
姿勢が安定して崩れにくくなった
一番大きかったのは、姿勢が安定してきたことです。
稽古や試合の後半で疲れてきても、姿勢が崩れにくくなりました。
以前は、姿勢が崩れだすと打ち込むたびに体が前に突っ込んで、そこを相手に反撃されることが多かったんですが、体幹を鍛えてからは、打った後でも踏ん張りがきくようになり、そのまま次の動きに移れるようになったんです。
隙ができにくくなって、試合で粘り強くなったっていう感じですね。
打ち込みのスピードと威力が上がった
体幹がしっかりしてくると、打ち込みのスピードやキレも変わってきます。
それまで、力任せに振っていた竹刀が、体全体を使うようになって、スムーズに振れるようになったんです。
しかも、体幹が安定しているおかげで、無駄な力を使わないで打てるようになりました。
その結果、相手よりも一歩早く、そして強く打ち込むことができるようになったんです。
打突の威力が上がったおかげで、1本の旗が上がりやすくなりました。
試合でバテにくくなった
剣道の試合では延長戦が続いて長丁場になることもありますが、最後まで体力が持つようになりました。
以前は、延長戦になると息切れして、動きが鈍くなってしまったり、足がもつれることもあったんですが、体幹を鍛えてからは、最後までしっかり動けるようになったんです。
体幹を強くなったことで、余計な力を使わなくなりエネルギー消費が減ったのかもしれません。
延長戦ではどれだけスタミナが残っているかが、試合で勝つための重要な鍵です。
体幹のトレーニングをすることで、意外な効果を得ることができました。
家庭でできる!子供向けの簡単体幹トレーニング3選
では、実際にどんな体幹トレーニングをやったのかっていうと、実は難しいことは一切やっていません。
自宅でできる基本的な体幹トレーニングを少しアレンジしただけなんです。
でも、もし今まで体幹を鍛えてこなかったのなら参考になると思います。
我が家で特に効果があった、3つのトレーニング方法を紹介します。
背中にボールを乗せたプランク
オーソドックスな体幹トレーニングにプランクがありますが、それを少し難しくしたものです。
まず腕立て伏せの姿勢から肘をついて、体をまっすぐに保つんですが、さらに足のところに台を置いて高さを平行にして、背中にボールを載せます。
このボールを最後まで落とさないようにプランクをやり続けるんです。
これをすることで体幹への負荷が上がりますし、集中力を高める訓練にもなります。
小学校低学年の時から始めましたが、最初は30秒が限界でバタッと崩れてました。
でも、毎日少しずつ続けていくと、1分以上続けられるようになって、体幹が鍛えられていくのが感じられました。
両手を頭に置いたバランスボールでのトレーニング
バランスボールを使ったトレーニングもよくやりますが、我が家ではさらに両手を頭の上に置きます。
そうすることで、手でバランスが取れないので、より体全体を使ってバランスを取るようになるんです。
息子は最初はフラフラしてすぐに転んでしまってたんですが、今では完全に慣れてしまって、いくらでも乗り続けれるようになりました。
ただ、このトレーニングをする時は倒れる危険があるので、必ず親が付き添ってサポートするようにしましょう。
また、広いスペースも必要なので、周りを片付けて障害物がないようにしてから始めてください。
バランスディスクの上で素振り
最後に紹介するのが、バランスディスクの上での素振りです。
いつもやる素振りをバランスディスクの上で100本やります。
このトレーニングは、体幹を鍛えるだけじゃなくバランス感覚も磨くことができるんです。
剣道の試合では、いつもきれいな姿勢で打ち込めるとは限らず、体勢が崩れた状態から打つこともよくあります。
そのため、不安定な足場で素振りをすることで、重心がずれた状態でも打ち込めるようになるんです。
実際、この練習を続けているおかげで、息子は以前よりもいろん体勢から打突を打てるようになりましたし、体幹が強くなったのでバランスが崩れにくくなりました。
子供が楽しく続けられる!トレーニングを習慣化する方法
体幹トレーニングって、続けることが一番大事なんですが、毎日やるのは子供にとっては結構大変なんですよね。
我が家では小さい頃から子供が嫌にならないような工夫をしながらやってきたので、習慣化することができました。
実際にやってきた、その方法をお伝えします。
ゲーム感覚で取り組む
先ほど紹介したプランクもバランスボールも、ゲーム感覚で取り組んで楽しめるようにしました。
例えば、プランクで私と勝負したり、バランスボールで10分間チャレンジをしたりとかです。
子供って競争するのが好きなので、その時思いついたルールでいろいろゲームにしてやっていました。
きついトレーニングも楽しんでやっているので、息子もトレーニングというより遊んでいる感覚に近かったんだと思います。
私が誘わなくてもよく息子の方から声を掛けてくることもあったんです。
トレーニングをする上で、子供がやる気になるのはすごく大切なことだと思います。
時間を短めに設定する
我が家の体幹トレーニングはできるだけ短時間にしています。
最初から「1時間やるぞ!」なんて言ったら、絶対に飽きてやる気をなくすからです。
やらされてる感じになってはいけないので、息子には終わる時間は伝えず、大体1回20分から長くても30分くらいまでにしています。
短時間でも、本人のやる気が重要なので、息子が楽しく感じてる時間がそのくらいでした。
自然と時間が伸びるときもありますが、無理なく続けられるかがポイントです。
いろいろ試してみて、子供にちょうどいい時間を見つけてみてください。
親も一緒にやる
親も一緒にトレーニングをするのは結構重要です。
子供にだけやらせるんじゃなくて、親も一緒にやることで子供もより楽しく取り組むことができます。
我が家ではよく競争をするので、息子も勝ちたくて夢中になりあっという間に時間が過ぎてしまうんです。
おそらく息子にはきついトレーニングという感じはないと思います。
一緒にやることで、トレーニング自体が楽しい親子のスキンシップの時間にもなるんです。
最後に
我が家では、息子の体が細かったおかげで、逆に体幹トレーニングをしようと思い、剣道の上達に繋がりました。
最初は弱点だと思うことでも、それが鍛えるきっかけにもなるんです。
もし、体幹が弱くて剣道で勝てないと悩んでいるなら、剣道が強くなるためのチャンスかもしれません。
体幹トレーニングは難しいものでもないですし短い時間でもできるので、お仕事などで日頃忙しい中でも取り入れやすいと思います。
何より、親子で一緒にトレーニングすればスキンシップに繋がり、親子で剣道を楽しむことができます。
ぜひ、今回紹介した方法を試してみてください。
なお、剣道で上達するには体幹と同じく、反射神経も大切です。
下記の記事では、我が家でやってきた反射神経のトレーニング法などを紹介しているので、よかったらご覧ください。