剣道では、自分で道着や袴をたたまなくてはいけませんが、袴はたためるようになるまでに少し時間が掛かるかもしれません。
なぜなら、道着は普段着る洋服と同じようにたたむこともできますが、袴は日常生活で履くことがほとんどないからです。
そのため、剣道の袴特有のたたみ方やコツを身に付ける必要があります。
そこで今回は、剣道の袴のたたみ方を画像を使って分かりやすくお伝えします。
やり方をしっかりと覚えて慣れれば、子供一人でも上手にたためるようになりますので、ぜひ今回の記事を参考にして練習してみて下さい。
- 剣道の袴のたたみ方の手順
- ≪手順1≫袴を裏向きで広げる
- ≪手順2≫袴の内側をつまんで倒す
- ≪手順3≫裏側の大きな2本のヒダを揃える
- ≪手順4≫袴を裏返して表向きにする
- ≪手順5≫表側の6本のヒダを揃える
- ≪手順6≫両脇をたたむ
- ≪手順7≫裾から3分の1のところで折り曲げる
- ≪手順8≫もう一度折り曲げる
- ≪手順9≫ひっくり返して腰板を上向きで置く
- ≪手順10≫右の前紐を4分の1に折り曲げる
- ≪手順11≫折り曲げた右の前紐を左下に向けて斜めに置く
- ≪手順12≫左の前紐を4分の1に折り曲げる
- ≪手順13≫折り曲げた左の前紐を右下に向けて斜めに置く
- ≪手順14≫右の後紐を前紐に2回巻き付ける
- ≪手順15≫左の後紐を前紐に2回巻き付ける
- ≪手順16≫右の後紐を半分にして左下の輪っかに通す
- ≪手順17≫左の後紐を半分にして右下の輪っかに通す
- ≪手順18≫紐の緩みを確認しシワを伸ばして整える
- 最後に
剣道の袴のたたみ方の手順
剣道の袴のたたみ方には、たくさんの手順がありますが、左右で同じことをするので覚えやすいです。
また、たたむ際はひっくり返したり紐を伸ばしたりするので、できるだけ広いところで行いましょう。
≪手順1≫袴を裏向きで広げる
まず最初に袴を裏向きで広げます。
後でひっくり返すので、右利きの人なら腰板を右側に向けるとやりやすいです。
紐は邪魔にならないようにどけておきましょう
≪手順2≫袴の内側をつまんで倒す
袴の内側を左右均等になるようにつまんで引っ張ります。
何か折り目があるわけではないので、ある程度余分なシワが無くなるまで引っ張れたら大丈夫です。
下記の画像のように、引っ張った分を左右どちらでもいいので倒してます。
≪手順3≫裏側の大きな2本のヒダを揃える
大きな2本のヒダをまっすぐ伸ばして揃えます。
先ほどつまんで倒した部分の上から被せる感じです。
ヒダは1~2センチくらい重なるようにできています。
≪手順4≫袴を裏返して表向きにする
揃えたヒダが広がらないように、裾のヒダが重なった部分を持ってひっくり返します。
≪手順5≫表側の6本のヒダを揃える
表面にある6本のヒダを揃えます。
内側から左右1本ずつ交互に、上下に引っ張りながら揃えて下さい。
手の平でアイロンをかけるようにするとシワが伸びます。
≪手順6≫両脇をたたむ
腰板の幅に合わせて、両脇を内側にたたみます。
≪手順7≫裾から3分の1のところで折り曲げる
腰板を含めた袴全体を三つ折りにするので、まず3分の1のところまで折ります。
このとき裏面のヒダが外側に開かないよう、裾を手で持って、反対の手を折り目に添えて押さえながら曲げてください。
≪手順8≫もう一度折り曲げる
もう一回折り曲げて、腰板の上の部分に揃えます。
この時、シワがあれば四つ角を軽く引っ張って伸ばしましょう。
≪手順9≫ひっくり返して腰板を上向きで置く
ひっくり返して、たたみやすいよう腰板を上向きにして置きます。
シワがあれば伸ばしてください。
≪手順10≫右の前紐を4分の1に折り曲げる
最後に紐をたたんでいきます。
まず右の前紐(長い方の紐)を半分に折り、さらに半分に折って4分の1の長さにします。
紐にシワがあれば、できるだけ手アイロンで伸ばして下さい。
≪手順11≫折り曲げた右の前紐を左下に向けて斜めに置く
折りたたんだ前紐を画像のように、左下に向けて対角線になるように置きます。
≪手順12≫左の前紐を4分の1に折り曲げる
右側と同じように、左の前紐(長い方の紐)を半分に折り、さらに半分に折って4分の1の長さにします。
≪手順13≫折り曲げた左の前紐を右下に向けて斜めに置く
先に置いた右の前紐とクロスするように、右下に向けて対角線になるように置きます。
≪手順14≫右の後紐を前紐に2回巻き付ける
ここから少し難しいですが、左右の後紐を前紐に巻き付けて紐全体を固定します。
まず、画像のように、右の後紐を前紐のクロスした部分に上から巻き付けて上まで引っ張ります。
次に、画像のように、右の前紐に上から巻き付けて引っ張ります。
≪手順15≫左の後紐を前紐に2回巻き付ける
左の後紐も右と同じようにします。
まず、左の後紐を前紐のクロスした部分に上から巻き付けて上まで引っ張ります。
次に、左の前紐に上から巻き付けて引っ張ります。
≪手順16≫右の後紐を半分にして左下の輪っかに通す
右の後紐を半分に折り曲げます。
折り曲げたまま、画像のように左下の輪っかに通します。
≪手順17≫左の後紐を半分にして右下の輪っかに通す
左の後紐も同じように半分に折り曲げます。
折り曲げたまま、画像のように右下の輪っかに通します。
≪手順18≫紐の緩みを確認しシワを伸ばして整える
最後に、紐の緩みを確認しシワを伸ばしたら完成です。
最後に
たたむ手間が多くて面倒くさいかったり、たたみ方がよく分からなかったりで、袴を適当にたたんでいる人もよく見かけます。
そのため、逆にきれいにたたむことができる人を見かけると、かっこいいなって感心します。
細かいことも疎かにしない、剣道に真摯に向き合う姿勢はとても大切です。
いくら剣道が強くても、道着や袴を上手にたためないようでは一人前とは言えません。
最初は少し大変かもしれませんが、たたみ方を覚えて慣れるまでの辛抱です。
すぐに上達しますし、くり返すことで習慣づきますので、この機会に袴のたたみ方を覚えて、かっこいい剣道家を目指しましょう。
なお、道着のたたみ方については、下記の記事で解説してますので参考にしてください。