剣道において、集中力は勝敗を左右する非常に重要なポイントです。
どんなに強い子でも、集中が乱れるとあっさり負けることがありますし、逆に弱い子でも集中力が高い状態だと、キレのある技を決めることがあります。
私の息子は集中力が高い方とは言えず、試合中に集中が切れてしまい、簡単に打たれてしまうことが度々あったんです。
そこで、息子に集中力をつけることをアドバイスし、集中力を高めるトレーニングを始めたんです。
すると、集中力を保つのが苦手だった息子が、少しずつですが剣道で集中できるようになり、試合で力を発揮できるようになりました。
そこで今回の記事では、私が実際に息子に試してきた集中力を高めるためのトレーニング方法を詳しくご紹介します。
子供の剣道で、集中力不足でお悩みのお父さんお母さんの手助けになれば幸いです。
子供が剣道をする時に集中力が必要な理由
剣道では技の完成度や体の使い方が大事ですが、それらを十分に発揮するためには集中力がとても重要です。
例えば、攻撃では相手のわずかな隙をつく必要がありますが、集中力が高いと技が冴えて決まる確率がぐっと上がります。
守る際も隙ができにくくなり、相手の攻撃に対する反応速度もよくなってくるんです。
私の息子は気が散りやすく、試合中の応援の声にも反応するくらいなんですが、集中している時は次々に精度の高い技を出しますし、相手に隙を与えることもほぼありません。
それを見るたびに、「集中力ってほんと大事なんだな」と思わずにはいられなかったんです。
また、剣道では「気合い」や「気迫」がすごくに大切ですが、これも実は集中力と関係しています。
集中していると自然と体全体に力が入り、相手に「この子は強そうだ」と威圧感を与えることができるんです。
逆に集中していないと、たとえ大きな声を出しても、体の動きが伴わず相手に対してプレッシャーを与えるとこができません。
家で簡単にできる!剣道に活かせる集中力を鍛える練習法
我が家では、集中力を養うために、視線固定とゆっくりで大きな深呼吸、そして数を数えながらの素振りを行っています。
詳しく説明しますので、できそうなものがあれば真似してみてください。
視線固定の練習
剣道では、相手の体の中心部分を見つめることが集中を持続させるポイントになります。
しかし、子供にとって、ずっと同じ場所を見続けることって意外と難しいんですよね。
息子は試合中や練習中、相手の動きが気になると視線がついあちこちに移ってしまい、気持ちが分散されていました。
そのため、まずは家で視線を固定する練習をすることにしました。
例えば、私が相手役をして竹刀を持って立ち、「私の手の位置だけを見続けて」と言って練習します。
最初はどうしても目線がずれてしまうんですが、「手の位置だけを見て」と何度も繰り返すうちに、少しずつ視線がぶれなくなってきたんです。
でも、これだけだと飽きてしまうので、次に「お父さんが少しでも動いたら反応して打って」というルールを加えてみました。
これで息子もまた集中し始めて、「少しの動きも見逃さないぞ」という気持ちが生まれ、集中が切れずに目の前に立つ私の手をじっと見続けられるようになったんです。
ゆっくりで大きな深呼吸の練習
次に取り入れたのがゆっくりで大きな深呼吸です。
剣道の試合って、緊張がピークに達して呼吸が浅くなってしまい、集中力が途切れる原因になるんですよね。
試合前に子供が緊張している様子を見て、「息が浅くなってるな」と気付くことが多かったんです。
そこで、家での練習に取り入れました。
試合の直前をイメージさせ、大きくゆっくり息を吸って、さらにゆっくり吐くという手順を何度も繰り返したんです。
最初は息子も「こんなの意味あるの?」と半信半疑だったようですが、深呼吸のリズムをつかむうちに「気持ちがリラックスしてきた」と言っていました。
これを緊張したときの試合直前の習慣にしたことで、少しずつ集中力を高めやすくなってきたんです。
試合の後には、息子が「深呼吸のおかげで今日はうまくいったよ」と笑顔で言ってくれることもあり、効果を実感しました。
数を数えながらの素振り
集中力を鍛える方法として、素振りの練習にも工夫を加えてみました。
ただ「素振りを100本やろう」と言っても、子供はすぐに飽きて集中力が途切れてしまいます。
そこで、数を数えながら素振りをする方法を取り入れてみたんです。
凄く単純なことですが、「1、2、3…」と声に出してリズムに合わせて数えながら素振りをすると、数を数えることに意識が向き、さらに着実に終わりが近づいてくるので集中しやすくなりました。
無言で黙々と竹刀を振っていると辛いものですが、この方法を始めてからは集中力をキープできるようになり、しっかりとした素振りが最後までできるようになりました。
【子供の剣道】親が知っておきたい集中力を高める環境づくり
集中力を鍛えるには、日常生活の環境も重要です。
特に、家を「集中スペース」と「リラックススペース」で分けることは効果的でした。
我が家では、家の裏の倉庫を剣道の練習スペースにしています。
息子には、ここが我が家の道場だと伝えていて、息子がここに来ると剣道の集中モードに入るという感覚を持たせるようにしたんです。
私もここでは、父親じゃなく練習パートナーとして、真剣な表情で息子に接しています。
そして、練習後は我が家のリラックススペースであるリビングで息子と楽しく過ごすんです。
メリハリをしっかりつけることで、集中するスイッチを入れる感覚をつかむようにしました。
剣道の試合でより集中力を上げるための方法
普段の練習で集中できるようになれば、あとは試合本番でもさらに集中できるように準備をしましょう。
睡眠をしっかりととる
睡眠時間をとっていないと集中力が落ちてしまいます。
もし、県外など遠くで大会がある場合、朝早く起きて寝不足で試合をすることもあるかもしれません。
できれば、試合前日にはいつもより早く寝て十分な睡眠をとっておきましょう。
過去の自分の試合のビデオを見る
我が家では、試合の前日に息子が勝った試合をビデオで見るようにしています。
良いイメージを持つことで不安や緊張が和らぎ、集中力を高めることができるんです。
具体的な目標設定をする
私はいつも大会前にに具体的に目標を設定しています。
例えば、「この大会は県内の大会だから優勝する」や「ずっと練習してきた技を10本以上決める」などです。
目標がはっきりすることで、息子の気持ちの矛先が相手から目標に切り替わって、集中力できるようになりました。
最後に
集中力を身に付けるのは簡単なことじゃないですが、剣道で勝つためには鍛える必要があります。
せっかく剣道が上手くなっても、集中力が保てないと実力が発揮しづらいんです。
特に、子供によっては集中力が散りやすい子もいるので、親がしっかりとサポートしてあげることが大切でしょう。
今回我が家で実践している方法をお伝えしましたが、他にもいろんなやり方があると思います。
たくさん試してみて、ぜひ自分の子供にあう集中力トレーニングの方法を見つけてみてくださいね。