剣道の練習をするとき、毎回はじめと終わりに黙想をすると思いますが、やり方が分からず困ったことはありませんか?
「手はどうやって組んだらいいの?右手と左手はどっちが上?」
「黙想する時間は何秒くらい?」
「黙想中はボーっとしてて大丈夫なの?何か考えるの?」
など、もしかしたら分からないことがいろいろとあるかもしれません。
そこで今回の記事では、剣道で行う黙想のやり方についてわかりやすくお伝えしていきます。黙想をする時間や、黙想中に考えること、黙想と瞑想との違いについてもお伝えします。
お子さんが剣道で黙想をするときの参考になれば嬉しいです。
剣道の黙想のやり方
多くの剣道場で行われている黙想ですが、やり方はとてもシンプルです。
- 正座をする
- 目をつぶる
- 手を組む
- 目を開ける
- 礼をする
道場によって多少の違いはあるかもしれませんが、大きな流れは上記のとおりです。それでは、もっと詳しくみていきます。
手の組み方
手はおへその前あたりで組みます。
右手が下で、手の平は上向きにし、その上に左手を同じような形で重ねます。親指はとくに決まりはありませんが、私の場合、指先同士が自然とふれる感じになります。
よく間違える方がいますが、指は組まずにただのせるだけで大丈夫です。
ただ、剣道で行う黙想には細かく決まりがあるわけではありません。この方法も一般的なやり方なので、オリジナルの組み方をしても問題ありません。
黙想中はみんな目を閉じているので気付きませんが、独特な手の組み方をしている人もけっこうみかけます。
号令のかけ方
号令のかけ方は、道場によって少し違う場合があります。
私の子どもが通っている道場では、先生が最初に「黙想」と号令をかけて、終わるときに手を叩いて「やめ」と言います。
その後、キャプテンが「正面に、礼」、「先生に、礼」と号令し終わります。礼をするときは、体全体の向きをその都度正面や先生の方向に変えて行います。
先生が複数いる場合は「先生方に、礼」と号令しますし、道場によっては最後に「お互いに、礼」と号令するところもあります。保護者の方に向き直って礼をするところもあります。
なお、号令をかけるときは動きを揃えるために、みんながきちんと体を向けていることを確認してから、「礼」と言わなければいけません。
黙想の時間は何秒?
黙想する時間は明確には決まっていませんが、目安としては10秒程度です。長くても15秒くらいでしょう。
号令は基本的には、先生が行ってくれますが、場合によってはキャプテンが代行することもあります。以前、先生がしばらく休んだときに、キャプテンだった私の子どもが、代わりに黙想の号令をしたこともありました。
なお、瞑想の号令をするときは、心の中で数をかぞえると、一定の長さでできるのでおすすめです。
黙想中は無心ではいけない
よく無心になるために黙想をすると思われがちですが、実は違います。
練習前の黙想では、頭の中の考えを整理して今日やることを考え、練習後の黙想では、心を静めて今日の振り返りをするのが正しいやり方です。
剣道では「無念無想」や「不動心」を心がけるように言われることがありますが、これはあくまで剣道をしているときの心持ちであって、黙想のときの心持ちではありません。
私の子どももつい最近まで、黙想はただ心を穏やかにするためのことだと勘違いしていました。
わずか10秒程度ですが、この短い間にしっかりと頭を使って考える必要があるのです。
剣道で行う黙想と瞑想の違いとは?
黙想と似た言葉で「瞑想」があります。
よく黙想と瞑想を一緒にされる方がいますが、実は少し意味合いが違うのです。
黙想のように座って目を閉じる動作は同じですが、瞑想の場合は心を落ち着かせて無心の状態にします。どちらも心を静かにしますが、思考するかどうかが違ってきます。
ただし、道場によっては「瞑想」や「静座」と号令をかけるところもあって、明確に使い分けていない場合もあります。
ちなみに、「黙祷」と間違われる方もたまにいますが、黙祷は心の中で祈りをささげる行為なので、黙想とは全く違います。
まとめ
黙想のやり方を先生からくわしく教わらず、ただ見様見真似でしている人も多いかもしれません。
しかし、黙想をすることで、自分の中でその日の目標を定めることができ、練習後には反省までできるのです。頭の中を整理することができます。
何気なくしている黙想も、きちんと意味を考えて行うことで、剣道でよりよい効果を発揮することができるでしょう。
黙想は剣道ではとても大切な作法です。適当にすますのではなく、剣道の練習の一部だと思って、しっかりと取り組んでみてくださいね。
なお、下記の記事では、剣道で大切な心持ちや心の支えとなる名言を紹介しています。今回の記事ででてきた「不動心」についても説明してますので、よかったらご覧ください。
