【子供の剣道竹刀の選び方】サイズや種類はどう選ぶ?おすすめは?

竹刀を振る子供たち 親子で学ぶ剣道のこと
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子供の剣道の竹刀を準備するとき、どんな竹刀にしたらいいか迷うことはありませんか?

「自分の子供に合うサイズはどの竹刀だろう?」
「竹刀の種類が多くてどの竹刀がいいかよく分からない…」

初めて竹刀を買うときには何本くらい準備するのか、練習用と試合用で竹刀は変えた方がいいのか、決め方が分からずあれこれ迷ってしまうかもしれません。

この記事では、子供の竹刀のサイズ選び竹刀準備前の基礎知識子供用竹刀のポイントを私の経験も踏まえてまとめてみました。

剣道が初めての人でも分かりやすいように、説明を入れながらできるだけ詳しく書いています。

子供の竹刀選びの参考にしてみてください。

 

子供の剣道竹刀のサイズ!選び方の基準は?

子供の竹刀のサイズ

剣道の竹刀のサイズは数字で表記されます。小学生の場合、竹刀のサイズは通常28~36です。

数字はその竹刀の長さを表していて、例えば28なら2尺8寸で、およそ85cmになります。

読み方は下記のとおりです。

  • 28=「にっぱち」
  • 30=「さぶぜろ」
  • 32=「さぶに」
  • 33=「さぶさん」
  • 34=「さぶよん」
  • 35=「さぶご」
  • 36=「さぶろく」

この読み方をスッと言えるだけでも、この人は剣道を知ってるなって思われます。私は昔「さぶよん」を「さぶし」と呼んでいて恥ずかしい思いをしたことがありました(泣)

 

サイズの選び方の基準

体に合わせて竹刀のサイズを決めますが、一般的には足から脇までの長さ、もしくは足から肩までの長さのものがいいと言われています。

ただし、明確に決まっているわけではなく、小学生の試合では計測することもありません。

一番良いのは実際に子供が試してみて、しっくりくる長さの竹刀でしょう。

適当に選んでしまうと剣道が上達しないだけでなく、最悪の場合腕を痛める可能性もあります。特に、小学生のうちはまだ腕の筋肉が十分についていないので注意が必要です。

私も、息子がまだ剣道習いたての頃、すぐに体が大きくなるからと大きめの竹刀を買った経験があります。

息子は練習でその竹刀を一生懸命振ってましたがかなり振りづらかったらしく、すぐに道場の先生が気付いて、竹刀を買い換えることになったのです。

幸い腕を痛めることはなかったのですが、息子には悪いことをしてしまいました。

 

竹刀のサイズ選びの目安

初めての竹刀選びだと目安があると決めやすいと思いますので、ざっくりですが下記に対象学年を記載しました。

体格でもサイズが変わりますが、大体の参考にしてみてください。

28 幼児~小柄な小学1年生
30、32 小学1年生~2年生
33、34 小学3年生~4年生
35、36 小学5年生~6年生

 

竹刀を準備する前に知っておきたい基礎知識

竹刀の基礎知識

竹刀を購入する際に知っておいた方がいい基礎知識を4つ紹介しますので、準備前にしっかりとおさえておきましょう。

 

剣道の竹刀は消耗品

けっこう勘違いされている方が多いですが、剣道の竹刀は消耗品です。1年も2年も長く使えるものではありません。

稽古の内容や頻度によっても変わりますが、小学生ならもってもせいぜい半月程度です。

私の息子は竹刀を毎月3本ほど使います。大きな大会前で猛特訓をする期間は、ほぼ毎週竹刀を交換していました。

もし、子供が低学年なら稽古が軽いかもしれませんが、まだ竹刀の振り方に慣れていない分、力まかせに振って割れる可能性があります。

できれば竹刀は交換用も考えて、少なくとも3本以上は常に準備しておいた方がいいでしょう。

 

竹刀の竹は組み換えが可能

剣道の竹刀は、4本の竹が組み合わさってできていますが、分解して組み替えることができます。

例えば、4本の竹のうち1本がささくれたり割れたりしても、その竹だけを交換して再利用が可能です。

そのため、組み換えさえすれば、頻繁に竹刀を買い換えることもなく無駄な出費を抑えることができます。組み替え用に竹だけで割安で売られているものもあります。

ただし、組み換えをした竹刀は完成品を一度ばらしているので、どうしてもわずかな隙間ができてしまうのは覚悟してください。

私も教えてもらいながら何本も組み換えをしてきましたが、いくら上達してもなかなか完成品のように完璧にはいきません。最初は上手に仕上がったように見えても、少しすると段々竹と竹の間に隙間ができてガバガバになっていきます。

しかも、ゆるくなった竹刀は傷みやすいですし、竹を組み替えた竹刀は試合では使えません。

そのため、もし竹刀の組み替えをする場合は、完成品ほどしっかりした竹刀にならない点も考慮する必要があります。

 

剣道で竹刀を使うときは鍔(つば)と鍔止めが必要

竹刀を使う際に、一緒に必要なものが鍔(つば)鍔止めです。

鍔は持ち手の側から装着し、その鍔が落ちないように鍔止めを付けます。竹刀を使うときは必ず鍔と鍔止めを付ける必要があります。

また、鍔にはS、M、Lのサイズがありますが、28から34までの普通の型の竹刀ならSサイズで大丈夫です。鍔止めは特にサイズは無く、小学生サイズの竹刀なら基本どれでも使えます。

鍔も鍔止めもいろんなデザインのものが売られているので、探していると楽しくなってきます。小学生向けにアニメとコラボした鍔も人気です。

私の息子はあまり鍔に興味がありませんが、通っている道場にはいろんなデザインの鍔をたくさん持っている子がいて、練習の度に付け替えています。

鍔を付け替えることで楽しく剣道の練習ができているようです。

 

タイヤ打ち用の竹刀が必要

多くの道場には、タイヤの打ち込み台が置いてあります。タイヤの打ち込み台とは、下記のような打突を練習するための打ち込み台です(画像は我が家で使っている打ち込み台です)。

タイヤ打ち込み台

タイヤ打ちをすると、実践に近い鋭い打ちを身に付けることができますが、タイヤを何度も打ち付けるので竹刀はすぐにダメになってしまいます。

そのため、タイヤ打ち専用の竹刀を準備する必要があります。

とはいえ、準備と言っても特に何か買うわけではなく、ただビニールテープを竹刀に巻き付けるだけです。

先端から30cmくらいまでの打倒部位に二重から三重に巻き付けておくことで強度が増し、割れにくくなります。

もちろんビニールテープを巻いた竹刀は他の稽古では使えないので、タイヤ打ち専用として使ってください。

我が家では、少しささくれて稽古で使えなくなった竹刀に上からしっかりビニールテープを巻いて再利用して使っています。

だいたい半年くらいはそれで持ちますが、何本かストックを作っておくといいです。

なお、ビニールテープを巻くからといって、割れた竹刀は危険なので絶対に使わないでください。

 

剣道の子供用竹刀の選び方のポイント

竹刀選びのポイント

剣道の竹刀にはいろんなものがありますが、それぞれ特徴や目的が異なります。

竹刀を選ぶ際、これだけは押さえておいた方がいいポイントを下記に4点挙げます。

 

竹刀の素材の種類

竹刀は基本的に竹でできていて、その中でも桂竹真竹の2種類があります。さらにカーボン製の竹刀も存在します。

桂竹 一般的によく使われている素材。値段が安い。
真竹 桂竹に比べて丈夫で見た目も良い。値段が高め。
カーボン 耐久性に優れているので長く使える。かなり高価。

小学生用なら桂竹の竹刀が多く見られます。竹がささくれたり割れたりはしやすいですが、その分値段が安く抑えられているのが特徴です。特にこだわりがなければ、桂竹の竹刀がおすすめです。

もし、耐久性を重視するなら、カーボン製の竹刀が抜群です。ただし、値段がかなりするので練習用に1本だけ準備しておいてもいいかもしれません。

また、この他に桂竹などをいぶして作られた炭化竹刀もあります。いぶすことで強度が増し、見た目も黒っぽくなり高級感があります。ただし、桂竹の竹刀より値段は高くなります。

我が家では、ほとんど桂竹の竹刀を購入しています。

かっこいいなと思って、一度だけ炭化竹刀を買いましたが、息子は黒い竹刀はあまり好きじゃないらしく、それっきり買ってません。

 

SSPの竹刀の準備

小学生の剣道の試合では、長さや重さの規定はありませんが、大会によってはSSPシールを貼った竹刀の使用を義務付けている場合があります。

練習試合や小規模から中規模の大会だと、特にSSPシールを求められることはありませんが、大きな大会に出る時は要項に記載されている場合があるので、SSPの竹刀を準備しておく必要があります。

通常売られている竹刀の多くはSSPシールが貼られていますが、時々、すごく安い竹刀でSSPシール無しの竹刀が売られています。購入する際にSSPシール付きかきちんと確認しておきましょう。

 

剣道の稽古用に普及型竹刀の準備

剣道を始めて最初のうちは試合に出る事はあまりないので、稽古向きの竹刀をたくさん揃えておいた方がいいでしょう。

稽古向きの竹刀とはすなわち普及型と呼ばれる竹刀で、最も基本的な形をした竹刀です。

この普及型は安価ですが、剣先を細かく削っていないため耐久性もそれなりにあります。しかも何本かでまとめて売られている事もあり、さらに安く購入する事ができます。

先程お伝えした通り竹刀は消耗品なので、稽古用なら少しでも安い竹刀を選んだ方がお財布にも優しいでしょう。

ただし、普及型はSSPシールが付いてない場合があるので注意が必要です。SSPが義務付けられている試合では使えません。

そのため、購入する際はSSPシール付きかどうかを確認して、もし付いてなければ稽古用と割り切って使いましょう。

なお、SSPシールが付いてない場合、その分値段が安いはずです。

我が家では、練習専用と割り切ってSSPシール無しの普及型竹刀をまとめ買いしています。

 

剣道の試合用には軽い竹刀の準備

試合用の竹刀ならできるだけ軽い竹刀がおすすめです。なぜなら、軽い分素早く振る事ができるからです。

小学生の試合、特に低学年の試合ではお互い打ち合いになる場面が多く見られます。

相手と駆け引きをしたり、相手の動きに合わせて打ったりはまだ難しく、とにかく少しでも相手より早く打とうとします。そのため、軽い竹刀の方が振りが早い分、断然有利になります。

竹刀の種類によっては、重心を手元近くにした「胴張型」のように軽く感じるよう工夫された竹刀もありますが、剣道を始めたての小学生のうちは、変なくせをつけないためにも使わない方がいいでしょう。

我が家では試合用の竹刀だけは、毎回決まったお店で購入しています。値段は高めですが、とても軽い竹刀で丈夫にできています。

単に軽量化された竹刀だと竹が細くて割れやすい場合もあるので、耐久性もあるものを選ぶとなおいいでしょう。

 

最後に

剣道の竹刀は奥が深く、細かいことまでこだわりだすとキリがありません。

いろんな種類の竹刀を準備しておいて、試合展開や相手に合わせて変える選手もいますし、逆に自分に合った竹刀にこだわり、練習でも試合でもずっと同じ種類の竹刀を使い続ける選手もいます。

でも、子供のうちはそこまで竹刀にこだわる必要はないと思います。

今回、竹刀についていろいろとお伝えしましたが、これらのポイントをしっかりと覚えておけば、子供の竹刀選びは十分です。

ぜひ自分にあった竹刀を見つけてくださいね。

また、子供の剣道防具の選び方については、下記の記事を参考にしてください。

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